
FXは危険と言われる事を耳にした方は多いのではないでしょうか?
では、なぜ危険だと言われるかご存知ですか?
- 初心者では勝てないから?
- 株とどう違うの?
- 実は詐欺だから?
そんな疑問にお答えします。
この記事を見ていただいたあなたはグッドです。
FXが危険と言われる理由を理解してから始めようとしているのですから、もう他のFX初心者とは差がついています。
タップできる目次
FXが危険な理由は『証拠金』の存在
FXには証拠金という仕組みがあります。
この証拠金を理解するには、そもそもFXとはどういったものなのかを理解する必要があります。
そもそもFXとは
外国為替証拠金取引のこと
FXとは『Foreign Exchange』の略です。日本語だと『外国為替取引』となります。
ただ、最近は『外国為替証拠金取引』の事を指すことがほとんどです。
証拠金という言葉がでてきました。
ここがくせ者なのです。
さてこのFX、何をしているかと一言で言うと『通貨の売買』です。
例えば1ドルの価値が100円だったときに、日本円で10ドル購入したとします。必要なお金は1,000円です。

しばらくしてからこの前購入した10ドルを日本円に戻すとします。
その時に1ドルの価値が110円だった場合、手元に入るお金は1,100円です。
すると先日1,000円払って手に入れた10ドルが1,100円になりました。

100円儲かりました。これがFXで利益をあげる仕組みです。
逆に、10ドルを日本円に戻す時に1ドルの価値が90円だった場合は900円にしかなりませんので100円損をします。

そうなるとFXで損失が出るわけです。
ニュースで『1ドル107円60ドルの円高ドル安…』などと聞いた事があると思います。
これは通貨の価値が日々変動している事をしめしています。
では、なぜ通貨の価値が変動するのか?これは通常の商品の値段が上がったり下がったりするのと同じという理解で良いです。(正確にはちょっと違う理由もありますが、大筋では間違いではありません。)
人気のある商品は値段があがりますよね?食べ物なら美味しいとか身体に良いとかです。それから有名人がオススメすると値段があがったりします。
逆に美味しくなかったり、「どこどこの産地のものは身体に良くないらしい」となれば価格は安くなりますよね?
これが通貨でも似たような事が起きています。国の景気が良かったりすると上がり、景気後退、戦争などで国の情勢が良くないとなると下がるのです。
なぜ証拠金が危ないのか?株とどうちがうのか?
株もFXも仕組みは似ている
株とFXの違い。
株を買うのか、通貨を買うのか。大きくはこの違いです。
では、なぜFXは危ないと言われるのか。
先ほども軽くふれたとおり『証拠金』が関係しています。
この証拠金による取引では、少ないお金で大きな金額の取引をすることができます。
例えば先程の1ドル100円の時に10ドル購入し、1ドル110円の時に10ドルを日本円に買い戻した場合の話について考えてみます。
最初の10ドル購入時には本来1,000円の資金が必要になるはずですが、実はFXではたったの40円でこの取引が行えるのです。
なぜかと言うと、FXでは取引総代金×4%があれば取引を行うことが出来るからです。(例だと1,000円×4%=40円)

この4%の金額が『必要証拠金』と言います。これです。証拠金。
なぜ証拠金があれば取引を行うことができるかと言うと、先程の1ドル100円の際に10ドル購入し、その後1ドルが98円になったとします。
そうすると、10ドルを日本円に買い戻した場合、980円になります。20円の損失です。
すると証拠金40円を使って取引をしていたので、証拠金が20円に減ります。

これが取引できる仕組みで、『レバレッジ』と呼ばれます。
このレバレッジの管理が出来ないと一瞬にして資金を溶かします。
FXは簡単に大きな取引ができてしまう
株にも同じ仕組みがあります。信用取引と呼ばれるものです。
株の信用取引、なんとなく危ないと聞いたことがありませんか?
FXではこの危ないと言われる取引がごくごく当たり前に出来てしまうのです。
ちなみに、私は26歳の頃にFXをはじめて7桁後半溶かした男です。
FXに限らず、投資の世界では勝つことよりも、「負けない事」がとても大切です。
負け続けたり大きく負けると、資金が底をつき「退場」という結果になります。
退場すると、もう勝つことはできません。
戦場に立つことすらできません。
ですので、まずは「負けない事」が重要です。
大きな取引が出来るとロスカットが近い
ところで先程の話で、仮に1ドル100円から95円になったらどうなるのか?当然ですが10ドル分の取引をしていれば40円-50円で10円のマイナス。
借金です。
ただし、通常はその前に『ロスカット』が発生します。
ロスカットとは各取引会社が定めた証拠金維持率にしたがって強制的に決済がされる仕組みです。
例えば証拠金維持率50%を下回るとロスカットされる取引会社だった場合、先程の証拠金40円で取引をした場合は1ドルが98円になった時点で20円の損失になるため、証拠金維持率が50%となりロスカットされることになります。
つまり、先程の例に出した損失が20円出たところで強制的に決済がされるため、そこからそれ以上損失が出ないようになっています。

ただし、ロスカットがあるからといって油断はできません。
相場が荒れていてあまりにも変動が大きいとロスカットがすぐに効かない事もあります。
例えば、テロが発生したとか、大きなニュースがあって短時間に売り注文が殺到するような場合です。
そうすると先程のように10円の借金となってしまう可能性もあるわけです。

10円の借金と聞くとあまり怖くありませんが、通常こんな金額で取引をすることはなく、何万倍、何十万倍という金額で取引を行うのがFXです。
1万倍で取引することを、『1万通貨』と呼びます。
例えばドル円なら、1通貨=1ドルということで、1万通貨=1万ドルの取引です。
1ドルが100円なら100×1万で100万円。必要証拠金は100万円×4%で4万円になります。
先程の10通貨で10円の借金の場合、1万通貨の取引を行った場合損失だと1万円の借金です。10万通貨だって珍しくありません。そうすると10万円の借金です。100万通貨なら…
過去に何度もパニック相場は起きています。
2010年のギリシャショック、2015年のスイスフランショックで利益が吹き飛んだ人も大勢いるはずです。
詳しくは、ギリシャショック、スイスフランショックで検索してみていただければと思います。
そんなロスカットが効かない事なんて稀だろうという意見もあるでしょう。
確かにロスカットがすぐに効かず、借金になるまで効かないということはかなり稀です。
でも、その1回の稀に遭遇してしまった場合、レバレッジを管理できていないと全財産を失うどころか、借金を負う可能性もあるのがこのFXです。
初心者には超少額取引をオススメします
いくら私がここで書いても、
「お前みたいなポンコツ野郎とは違う。」
と普通の人は思うでしょう。
成功する可能性だってもちろんありますし、一部の天才、FXの申し子である可能性も私には否定することはできません。
それを確かめるために初心者は超少額取引をオススメしています。
超少額取引とは?
通常のFX口座は10,000通貨で取引をします。
少し少額のFX口座だと1,000通貨で取引が出来るところもありますが、これでも初心者には多いと思います。
オススメなのは100通貨~500通貨くらいでしばらく取引をしてみることです。
超少額取引でやるべきこと
超少額取引でやってみて、やってはいけない取引の怖さを知り、資産が増えた時に一気に失ってしまわないようにしてください。
でも、本当に色々とやってから判断してくださいね。
『FXの申し子かも知れないというからやっていたら一気に資産とかしたぞ!』
と言われても、申し訳ありませんが責任は一切取れませんけれども。
超少額取引が出来る口座
ここで言う超少額取引という定義は、「1,000通貨未満で取引が出来る口座」の事です。
1,000通貨未満で取引が可能な口座は、2020年6月の時点で4口座あります。
SBIネオモバイル証券
SBIFXトレード
パートナーズnano
OANDAジャパン
この中で選ぶなら、SBIネオモバイル証券一択です。
ネオモバには以下のような特徴があります。
- 1通貨単位から取引が可能
- Tポイントで投資ができる
- Tポイントがもらえる
- 株取引もできる
- スプレッドが500通貨まで0銭!
- スマホの取引がメインになる
- 通貨ペアは少なめ
- 月額利用料が200円かかる

他の口座との比較は以下の記事で行っています。

FXが危険と言われる最大の理由のまとめ
証拠金、つまり信用取引という仕組みにより、少ない金額で多くの取引を行うことができます。
これは少ない資金で大きな利益を得られるというメリットがありますが、少ない資金で大きな損失を出すというデメリットにもなります。
これはメリットデメリットではなく、FXの特徴なのです。
FXは信用取引が簡単に出来てしまう
株でも信用取引がありますが、FXでは常に信用取引が出来てしまうため危険なのです。
FXが危険と言うわけではなく、証拠金を理解せずにレバレッジをかけすぎて取引する事が危ないのです。
気をつけましょう。