
FXはギャンブルの要素が強いものの、ギャンブルとしてやっていれば絶対に勝てない理由があります。
FXは買った通貨が上がるか、下がるか。
もしくは売った通貨が上がるか、下がるか。
シンプルにこの二択です。
勝率50%です。
なんか続けていれば増えはしなくても減りもしない感じがしますか?勝率50%ですし。
ところが勝率50%のギャンブルを続けていくと資金は確実になくなります。
その理由を解説したいと思います。
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ギャンブルでは絶対に勝てない理由
手数料がかかる
まずは取引には手数料がかかるということです。
ポジションを持つと必ず評価額はマイナスから始まります。
注文画面で買いと売りで価格が違います。
この差が手数料です。
スプレッドと呼ばれます。
だから勝率は50%ではないのです。
イメージ的には49%とか48%、と言ったところでしょうか。
資金の規模によって勝ち負けの価値が違う
例で考えてみます。
10万円を持って取引を始めました。
上手く行って10%の利益を出すことができました!
10万円の10%ですから、1万円増えたという事ですね。
合計で11万円になりました。
その11万円を使って取引をしたところ、今度は10%の損失を出してしまいました…
11万円の10%ですから、1万1千円です。
資金は11万円-1万1千円=9万9千円です。
同じ10%の勝ち負けですが資金は減ってしまいましたね。
じゃあ、逆に先に負けで次に買ったらどうなるのでしょうか?
同じく10万円を持って取引を始めました。
10%の損失を出してしまいました。
10万円の10%ですから、1万円減ります。
資金は9万円になります。
9万円で取引を行って10%の利益を出しました!
9万円の10%ですから利益は9千円。
9万円+9千円=9万9千円です。
あれ?最初に10%勝っても、最初に10%負けても同じ結果になりました。
資金を増やすほうが難しく、減らすほうが簡単
例で分かる通り資金を増やすより資金を減らすほうが簡単なのです。
これは勝率が50%でこの状態ですから、手数料、スプレッドを考えるともっと分が悪くなります。
ではどうすれば良いのでしょうか。
レバレッジをかけすぎない
例では10%の利益、損失を出していました。
ここが問題なのです。
例えば、10万円でも、11万円でも、1万円の幅を狙っていれば、仮に11万円から1万円の損失を出しても10万円に戻るだけです。
実際にはこんな取引をしていれば、それはそれで資金を失うことになりますが、ここで言いたいことは勝つことが出来て資産が増えたときこそ注意が必要ですと言うことです。
苦労して積み上げて資金が増えて来た時、一度損失を出すと増えるときよりも減る割合のほうが高いので焦る気持ちが出てきます。
焦って損失を取り返そうとすると更に減らすスピードを高めてしまう可能性があります。
具体的に言うと、レバレッジをかけすぎてしまう事です。
売買ルールにポジションを決めていて、資金が増えていけばレバレッジがだんだん下がっていきます。
このレバレッジが変わらないような売買ルールを定めている方は今一度見直すことをオススメします。
理由は、この記事で触れたとおり、同じ10%でも損失を出すほうが割合が高いからです。
全体のまとめ
FXは勝率50%のギャンプルではありません。
手数料がかかるので勝率48%くらいであり、同じ割合で勝ち負けを繰り返しても資金を増やすほうが難しく、減らすほうが簡単です。
つまり、いつかは資金が底をついてしまいます。
これはFXが悪いのではなくて資金管理が悪いためです。
そのような売買ルールになっていないか今一度確認してみましょう。